激流に呑まれた若人
そろそろコーチ話は終わりにしてしまいたいんですけどね。
……あっ、駄目。私は如何してもジンジンの一言一言に悶えるらしい(面白すぎて)
言ってる本人は、真剣なのは承知なんですけど、ね。ぶっぶぶぶぶぶ……面白すぎる。
例えば、コーチのこんな独白
俺はまるでせき止められた激流だった。苦しかった。何処かへ流れたかった。(中略)
やっと 岡にあった。出口…狂うほど捜し求めた俺の出口
私の心の声(来る…いよいよ来る…)
もう遅いぞ岡 俺のせきは切られた さかまいてお前の中へ流れ込む
途中で悲鳴をあげても遅い!覚悟しておけ!
だっはははははっ……。笑いすぎて、腹がよじれる。凄い、えらい男に捕まったもんだ、岡は。
確かにすさまじいです、コーチのS的しごきは。あれはコーチの想いが激流で押し寄せている結果なのね。
更に数ページ後にはこんな事も。岡の瞳が恋をしていると感づき、「この大切な時にバカが!」と心で吐き捨て、大慌てのコーチの独白
……かあさん! 俺に力を! どうか俺に力を!!
生涯かけてやっと探し当てたこの宝石が ああ 砕けそうだ!!
俺の全てで磨いているのに
輝く前に砕けそうだ……!!
あまりに大慌てで、自分がマザコン全開モードに入っている事すら気付いていない、俺様、仁様。
Sのうえにマザコンって、もうそれだけで濃いでしょう、キャラが。面白がらずにおれないでしょう。
そして、何度読んでも仰け反る、あの蜘蛛の巣和服と、濃いぃ台詞
一気に燃え上がり燃え尽きるような恋はけっしてするな
出来れば忘れろ お前はもう俺の手を取った
同時にふたりの男の手は取るな 両方から引き寄せられて引き裂かれる
ちょっちょっちょっとコーチぃ〜。岡、怯えてんですけど。青筋立ててさ。変な汗までかいてさ。
小刻みに震えてるのに……たたみ掛けるように、コーチの激流(?)は止まらない。
俺は離さない
お蘭よりお蝶より他の誰よりお前を選んだのだ 離さない!
―――あぁ〜あ、言っちゃったよ。岡、頭抱えてんジャン。その上背景が蜘蛛の巣なの。
毒蜘蛛(コーチ)に絡め取られたか弱き虫なのね、岡は。
それにしても、これは、もう、完全に岡に告ってるでしょう。
思いっきり藤堂との仲を邪魔する気でいるでしょう。
大人気ないよ、コーチ。相手は高校生なんだからさ。
岡も藤堂さんもコーチの威圧感にタジタジでさぁ。
でも、とっても素直な二人は、コーチの思いを汲み取り、表立ってはお互い惹かれている事を出さないんですよね。
等と以前一人某所で呟いておりますと、
「俺の全て〜」ってエロいねとご指摘が。そうなんです、あれはエロいフレーズで。
あっ、だからか。私がこんなに喜んでいるのは(殴られるかもな、その内)
それとこんな有難いコメントも
この辺り、完全に仁様にコントロールされてますよね。高校生なんだから、もっと反発……できないですね;;激流ですものね;;
そうそう、高校生の歳だったら、まず反抗するでしょう。それをしないと言うのは、激流に立ち向かおうとして見事弾かれたんだなと。
京○政○も吃驚な蜘蛛の巣お着物で、岡に「俺は離さない」と言い切った後日、藤堂を呼び出しこの台詞
「男なら女の成長を妨げるような愛しかたはするな」
十代の男の子(そうですよ、子ですよ子)に、開口一発それでは、もう大抵のお子様はガツーんとぶちのめされるかと。藤堂さんも例に漏れずなんですけど。
又、その時の藤堂さんが、めちゃくちゃ素直でねぇ。あれは、テニスばっかりやっていて、無菌状態だったから、素直に言う事を聞くのかもしれない。(と思う、私の思考回路が腐れてんでしょうね)
だって、藤堂さんってば、こんな事を後にいうんですよ。
それえはコーチに「男なら女の成長を妨げるような愛しかたはするな」を言い渡され、放心状態の藤堂さん。心配になり藤堂を探しにきた尾崎。尾崎に呟く藤堂のお言葉
フ……感動してるんだよ とめられるとばかり思っていたんだ
いや……まて……藤堂さん。あれは、完全に止める気でいるでしょう。精神的に重い足枷をつけたな、十代の若人にとか私は思ってしまったのですが。
どれほど心配でどれほどいいたいか分からないのに(中略)
その愛でより彼女が伸びるように愛してゆけと
;;;(涙)そう汲み取ったんですね、藤堂さん。流石永遠の二枚目スター。心が美しすぎます。
なのになんで私は「裏があるんだよ、きっとコーチには」等と…あぁ、バカバカ。
まいった スケールがちがう
私はあなたこそ、素直さのスケールが違うと言いたい。
なんていい子なんでしょうね、藤堂さんって。なんて優等生な子なんでしょう、藤堂さんって。でも、そこがつまらないと、時より思ったりするんだ、私は(ぼそっ)
何て事をぼやきつつ、次回こそは西高三羽烏を注目していきたいと思っております。
……まだ、やる気らしいです。良かったら、お付き合い下さい。
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