音も無く差し延べられた阿選の手が琅燦のか細い肩に触れた時、彼女は思わず身を震わせた。その気配が阿選にも伝わったが、彼は意に関せず嫌に落ち着いた声音で語り出す。
「確かに迅速かつ強大な饕餮が動けば、主上も心強いでしょうな。しかし主上のお傍に饕餮や汕子を出してしまえば台輔はお独り。誠、使令が二つとは身の不運」
「……」
 僅かに揺れるか細い肩の振動。それを阿選は楽しんでいた。
「そこにいち早く注目した貴殿は……」
 阿選の顔が琅燦の耳元に近付き囁きかけた。
「流石聡明なお方でございます」

「雉も鳴かずば撃たれまい」より抜粋


と言う訳で「セクハラ阿選、琅燦に何やら囁くの図」です。
晋青緑様から、厚かましくもおねだりゲットしたのですが、これを貰った私は大興奮。
何に興奮したって(つくえ)に置かれた阿選の手!!
これはかなり両者の密着感がありますぞ。
そして琅燦の耳元に口を寄せる阿選の表情!!
もぉ〜〜う ビバv阿選vvビバv悪の華vv
そこに乙女チックな恋愛感情はあってはいけません。何せセクハラですから。
か弱き子羊(むすめ)がとって喰われそうになる、そんな感じで。
興奮のあまり妄言大放出で失礼致しました(平伏)
晋青緑さま本当に有難うございました。